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ベトナム:眠る鉱物資源、「環境」か「経済効果」か

ベトナム鉱産物グループは現在、Lam Dong省でボーキサイト採掘・アルミニウム生産プロジェクトを進めている。むろん国家承認を受けたプロジェクトだが、多くの問題が指摘されており、なかでも豊かな森林地帯への影響を懸念する声は大きい。

 同プロジェクトの予定採掘量(年)は▽1期・340万トン、▽2期・680万~1,020万トン、1~5mの表面地層の下にあるボーキサイトの採掘となれば、数千haの草原や森林の破壊は免れない。

 同グループの調査報告によると、樹木の少ない地域であり環境にはさほど影響がない。だがプロジェクトは今後、中部高原やBinh Phuoc省などに拡大、投資総額60億ドル超の計7件のプロジェクトが計画されている。

 約30年前、中部高原でのボーキサイト採掘プロジェクトはコメコン(COMECON・経済相互援助会議)*加盟国との協力で進められた。当時のソビエトでの需要が大きく当初は重視されていたが、ソビエト・チェコスロバキア・ハンガリーの専門家らの研究で、ボーキサイト1トンの採掘で南中部のコメ1トン分の農作物被害が発生すると予測され、環境への影響を理由にプロジェクトは取止めが求められた。

 森林は水を蓄え、洪水を抑制する働きを持つ。それを破壊すれば、南中部の自然条件は変わり、雨季には大洪水、乾季には干ばつが起こるかもしれない。

 同グループ幹部によると、高原地帯での精製過程で出る廃棄物が沿岸部へ水と共に流出する事は不可避という。採掘後の自然回復を行うとする同グループに対し、専門家らには、それが不可能と指摘する声もある。

 中部高原はもろく軟らかい地質のため浸食を受けやすい。また標高があり、傾斜もきついため、一度掘り返せば土壌の回復はできない。失われた自然を数カ月で回復することなど到底不可能であり、次の雨季までに回復できないなら、対策は何の意味もない。

 また現在中部高原は乾季になると農業用水が不足しがちだが、ボーキサイト精製には大量の水を必要とし、この面でも不安は大きい。

 中部高原の森林密度は30年前に比べ低下しており、南中部地方は断続的に洪水や干ばつに見舞われている。鉱物資源採掘のための森林破壊が進み、それに対する有効な対策がなされなければ、被害は大きくなる一方だろう。

 調査はプロジェクト対象地域のみであり、他地域や気候条件などへの影響については不明瞭だ。またベトナムの環境基準も、浸食や自然環境保護などで具体的な基準がまだ無い。

 ボーキサイト採掘が自然環境にどれほどの影響をあたえるのかを比較対照する基準が存在しないため、調査報告でもあまり言及されなかったというのが事実である。調査もサンプル採取や数カ月~数年という短期間のものであり、結果の信憑性は低いといえよう。

 中部高原地帯での資源開発は慎重に、小規模で行われる事が望ましい。だがこうすれば、思うような経済効果は上がらない。果たして舵はどちらにとるべきなのだろうか。

*1949年にソ連の主導で東欧共産諸国の経済協力機構として結成、1991年6月に解散。ベトナムは1978年に加盟。

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