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長期的にはベトナム証券市場は買いの好機=サイゴン証券

[東京 28日 ロイター]  ベトナムの大手証券、サイゴン証券SSI.HMの副社長兼COOのグエン・ホム・ナム氏は28日、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題に端を発する信用収縮や世界的な株価の下落がベトナムの証券市場に与えた影響について、国外からベトナムへの資金流入が減っただけでなく、国内の金融引き締め政策や個人投資家の売りも重なって株式相場は低迷したと分析した。

 一方で、長期的にはベトナムの株式は買いの好機との見方を示した。

 サイゴン証券は2008年12月期に純利益が1.2兆ベトナム・ドンになるとの業績予想を引き下げる見通しを明らかにした。ただ、同氏は、08年12月期の純利益予想が前の期の純利益(8585億ドン)を下回ることはないとの見通しを示した。ロイターとのインタビューで述べた。

 同氏は、サブプライム問題に関連するマーケットの下落は「ベトナム経済に一定の影響を与えた」としながらも「ベトナムは証券市場や経済の規模がまだ小さいため、他の先進国に比べると影響の度合いは低い」との見方を示した。ベトナムは2008年の成長率目標を7.5%としており、実体経済は順調に成長していると強調。グエン・ホム・ナム氏は「より適正な価格で株式投資をするチャンス」と述べた。

 ベトナムの証券市場のベンチマークは年初来約45%下落している。サイゴン証券では、ベトナムの株式相場の下落の要因は、世界的に株式相場から資金が流出している影響のほか、1)ベトナム政府によるインフレ引き締め政策に関連し国内における投資資金が減少していること、2)証券市場に占める個人投資家のシェアが約70%(取引高ベース)と高く、相場慣れしていない個人投資家が相場下落の中でも売り抜けようとしたこと──などが背景にあるとみている。

 ベトナムの証券市場はまだ新しく、ホーチミンに証取ができたのが2000年7月。上場企業の時価総額の合計は252億米ドル(2兆5200億円)と、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)の時価総額の約13%の規模にすぎない。

 一方、国内市場の低迷でベトナム企業による資金調達も伸びず、サイゴン証券の業績も「当初計画してきた目標を達成できる状況ではないのは確か」と述べ、業績見通しを下方修正する方針を明らかにした。同社はすでに、新規株式公開や資金調達の契約を100近く結んでいるが、マーケット環境が悪く増資の見合わせや延期が相次いでいるという。

 サイゴン証券は昨年、大和証券グループ本社(8601.T: 株価, ニュース, レポート)からの出資(1.25%)を受け、資本業務提携した。

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